泣ける青春アニメを見たい方、必見です。
本作は、青春・音楽・恋愛をテーマに描かれています。
この作品、ワンピースの作者「尾田栄一郎」さんが嫉妬した漫画です。
特に演奏のシーンでの表現力が素晴らしいと絶賛されていました。
私は漫画も5回くらい読むくらいハマりましたが、アニメも最高です。
ここから本作の魅力をお伝えしていきます。

あらすじ
主人公の有馬公生は、天才ピアニストとして幼少のころから注目されていました。
メトロノームのように正確でミスのない演奏は、コンクールでは高く評価されましたが、演奏が無機質であると人々の評判はよくありませんでした。
小学生であれば友達と遊ぶといった楽しみも、ピアノのためにすべて我慢していたのです。
この時点で同情心が芽生えたのですが、主人公にさらなる試練が待っていました。
それは、母親の死です。

©新川直司・講談社/「四月は君の嘘」製作委員会
主人公が11歳のときのコンクールで、母親から演奏を非難された主人公は、「死んでしまえ」と母親に向かって行ってしまいます。それが最後の会話になると知らずに、、
それ以来、彼はピアノの音が聞こえなくなるという症状に陥ります。
主人公は、音が聞こえなくなったのは母親に暴言を吐いたからだと思い、ピアノを弾くのを止めてしまいます。

ピアノと母親をなくした主人公の世界は、まるでモノクロームのように色をなくしてしまいます。
14歳のある日、主人公は幼馴染の澤部椿から、「宮園かをり」を紹介されます。
かをりはヴァイオリニストで、彼女の演奏は楽譜を無視したものでした。

主人公とは正反対の演奏でしたが、堂々と演奏する彼女をみて、主人公は美しいと感じます。
モノクロームのように色をなくした主人公の世界が、彼女との出会いによりカラフルに色づいていく物語です。

推しポイント
演奏による感情表現
私は音楽に詳しいわけではないので、演奏の分析はできませんが、演奏と心の声が一致していると感じました。
例えば、かをりを馬鹿にされたとき、主人公は怒りました。
怒りの感情が鍵盤にぶつけられ、叩きつけるような演奏でした。

そのあと、鍵盤に八つ当たりしていた主人公は、優しく鍵盤を鳴らすような弾き方へと変わりました。
演奏の仕方にこだわっている様子がうかがえました。
また、演奏はただ音を鳴らすのではなく、感情を乗せるものだとこのアニメで学びました。
「ただ鍵盤を鳴らすのではなく、誰かを想って演奏する」ような感情表現が演奏でされていると知り、私の中で音楽への見方が変わりました。

「愛の悲しみ」という曲をアニメ視聴後にAmazon musicで聴いた時も、演者はどのような感情でこの曲を演奏しているのだろうかと考えるようになりました。
アニメの演奏シーンでは、セリフだけでなく演奏からも演者の感情が垣間見えるので、見逃さないようにしてください。
セリフが心に響く
四月は君の嘘には、心に響くセリフがたくさんあります。
その中でも、私の好きなセリフを紹介します。
これは、ピアノを弾くことに恐れている主人公に対して、かをりが話した言葉です。
聞いてくれた人が私を忘れないように
アニメ第3話より ©新川直司・講談社/「四月は君の嘘」製作委員会
その人の心にずっと住めるように
これは、かをりがピアノを弾く理由であり、そして生きる意味でもあると思います。
この言葉の意味は、読み終わったときにまた違った印象に感じますね。
主人公を含めた登場人物たちの成長
あらすじでも紹介しましたが、主人公は集中すると音が聞こえなくなります。
主人公は音が聞こえなくなることに苦悩しましたが、むしろそれは母が残してくれたプレゼントだと思い始めるようになりました。
どういうことかというと、「音が聞こえないのは、音にとらわれず、自分の感情を演奏に込めてほしい」という母の願いだと思うようになったわけです。
出来事に対して、どう捉えるかは個人の自由です。
プラスにとらえることができれば、その出来事は良い出来事になります。逆もまた真なりです。

私は読書が趣味ですが、この考えはよく出てきます。
14歳という若さで体現しているのは流石だと感じました。
私も見習いたいとおもいます!
ほかにも、登場するキャラクターの成長物語が描かれています。
私が個人的に好きなのは、相座兄妹の成長です。
兄妹ともピアニストであり、主人公の成長に感化されて、ピアニストとしての才能を開花させていきます。


タイトル回収
最終回で、「四月は君の嘘」というタイトル回収があります。
「嘘」とあるように、誰かの嘘が明らかになります。
誰の嘘なのか、どのような嘘なのか、ぜひ最終回で確認してみてください。
そして嘘の正体を知った後、あなたは泣きながらこう思うでしょう。
「もう一度見よう」
と。できれば記憶を消してみたいかもですね。
22話完結
アニメは、大抵1シーズンで終わらず、続きがあります。
そのため、「もやもやした気持ちで続きが気になる」ということもありがちです。
しかし、このアニメは1シーズンで完結します。
ただ短いだけではなく、22話に見どころが満載です!
連休などで一気見してはいかがでしょうか。
また、漫画も全11巻と比較的短いです。
買って後悔することはまずありませんので、ぜひご一読ください。
余談~Dish//「猫」の歌詞と本作品がかなりリンクしている(と思う)~
このアニメを見て、Dish// の「猫」の歌詞とかなりリンクしていると感じました。
たぶん、ネットではだれも言ってないので、私がそう感じるだけかもしれませんが、「四月は君の嘘」をもとに作詞したと言われても違和感がないくらいリンクしています。
特に、
会いたいんだ忘れられない
Dish// 猫 の歌詞より引用
猫になってでも現れてほしい
いつか君がフラッと現れて
僕はまた、幸せで
の部分が刺さりましたね。
最後のシーンですが、踏切前で猫と主人公が描写されます。
これ以上喋るとネタバレになるので詳細は言えませんが、アニメ最後のシーンを見たうえで「猫」を聴いてみてください。
恐らく、自分の言っている意味が理解できるかと思います。
上の引用部分以外にも、「猫」の歌詞はこのアニメにかなり一致していると思います。
アニメ視聴後に「猫」を聞いてみてください。そして一緒に泣きましょう(笑)。
どのサイトで見れるか
現在、このアニメは以下の配信サービスで視聴可能です。(配信状況は変わる場合があります)
・dアニメストア
・Netflix
・U next
まとめ
今回は、新川直司先生の作品「四月は君の嘘」を紹介しました。
泣ける青春アニメを見たい方におすすめです!
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